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英語圏インタビュアーから受けた宮崎駿氏



宮崎駿氏のインタビューはいくつも観たことがあって、いつも感銘を受けています。
でも、いつも思うことがあるのです。
宮崎さんて発言の最後に何か照れくさそうに「にかっ」と笑うでしょ?
これが長い間、僕にとって謎だったのです。
この人は、インタビュアーの質問に物足りなさを感じるとお茶を濁しているんではないかという疑問。
コメントの最後にニコっと笑うときは「やってしまった会話の薄さへの照れ」があるのではないかと、なんとなく僕はそんな風に宮崎さんのことを見ていました。

今日たまたまyoutubeを見ていたらこんな動画を見つけて、なんとなくその疑問の一端が解けました。
まず彼の受け答えは英語に訳すのに非常に向いているんではないかと。
順番はともあれ、必ず自分の中の結論を言う。
そして基本的に文章を簡潔にする。
いや、そうでないところもありますが…後半は訳しにくいかもしれない。
言っている内容が東洋的だったり日本的だったりしますが、とにかく英語に訳しやすいんですね。
日本語でインタビューを受けている宮崎さんの動画では気付けないことでした。

自分の仕事を最後まで客観的に見ることはとても大事だと思います。
そして、仕事の前にもっと大切なものがあるということをわかっているということ。
バランス感覚だと思いますが、制作期間に入ったらそんなこと言ってられません。
僕もそうですが、はっきり言って社会人としては最低部類に入るような人間性に成り下がります。
深いところ深いところに入り込んでいきます。
洞窟探検のようなものですが、もっともっと…自分自身を知ることになってしまうので。
これは心地いいものばかりではないです。非常に危険でもある。

あ、こんなハナシをするつもりじゃなかったんです。
ジブリ好きな人に「ちょっと珍しい宮崎さんの発言見れるでー」と言いたかっただけなのです。

日本語で聞かれるのと比べ深い質問ばかりという訳じゃないのに、宮崎さん、あまり「ファール」を打たないんです。
違う言語で質問されると人は理解されようと自然に動くのかもしれません。

しかしこれだけははっきり思いましたね。

彼は自分の考えをはっきりと言語化するんです。
大勢の人間に指示を出す仕事柄、言語化することが必要だったのだろうと思います。
でもそれでも自分の中の冷めない、煮える欲求を持ち続けてしまうという幼児性。
このふたつのバランスを保ち続けられることがクリエイターとして一番大事なことなんだと、僕は思います。
僕もそうでありたいと思いました。
青田ケンイチ(アオケン)
Posted by青田ケンイチ(アオケン)

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