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矛盾の向こう側。

Sat.22.05.2010
全くアクションのない「座ったままの弾き語りライブ」にはいつも心惹かれるものがある。
極力「聴覚」のみを頼りに、その場にいるお客さんをいかに釘付けに出来るか。
そこには「男なら裸一貫」という表現があって、それこそ「ちゃかついた奴ら」には絶対にできない「本質」が垣間見れるのだ。
なんか「」が多いなぁ、ごめんなさい。

でもライブって、そんなに単純なものじゃなかったりして、そこが面白い。
生で音楽を楽しむ醍醐味は体全部で感じるもの。五感全てで。
その場の空気の全てが僕らをライブの虜にする。
だから例え入り口がルックスだったり、友達が好きだから、とか、あそこのライブハウスに行ったら友達が出来て楽しかったから、なんて理由だってアリだと僕は思うし、実際そんな人のほうが多いんじゃないかな。


でも、僕のように歌に生きる人間はたまに思ってしまうんだ。「たまには聴覚だけで勝負したい」なんて。

聴覚以外の邪魔な要素を全て排除したときに、どれだけの表現が出来るか。
その状況でどれだけ人を惹き付けられるのか。
それを目指して、僕はたまに座って何も動かない弾き語りライブがしたくなる。
余分なものはいらない。歌を歌う人がいて、それを聴く人がいる。
シンプルでこれ以上ないダイレクトなやりとり。僕が望むもの。
どんな他の雑音も聴こえない状態で勝負したいと望んでしまう。

難しく書いた。
要するに同じ土俵に立てば絶対に負けない自信があるからそう言っているんです。


でもそれは人間に五感がある以上、無意味なこと。
例えば目が見えない人に歌うときがあるとすれば、それは意味のあることなのかもしれないけど。
でも僕らの多くは今見えてしまっている。いや、見えていられると言うべきかもしれない。
僕だってライブは「観たい」ものだもの。やっぱり演者の表情に感情をシンクロさせて感動しているしね。


矛盾だらけだなぁ、僕の心は。なんて矛盾だらけなんだろう。

音楽は聴覚のみで働くものなのか?違うだろう。
例えばアフリカのダンスミュージックは視覚がなければ生まれなかっただろう。なにせ「踊る」んだから。五感全てを使った表現のひとつが音楽なんだ。
聴覚以外の感覚が音楽を作っている。
やっぱり僕らは五感で音楽を聴いている。

日本の四季を歌った「詩」だって、目や耳が鼻が効かなかったら生まれていない。
目が見えないレイチャールズやスティービーワンダーも、きっと心の眼を持っているはずだよ。
やっぱり僕らは五感で音楽を聴いている。


でもひとつだけ言いたいことがあるんだ。

今、もう少しこの日本の音楽シーンは「耳」で音楽を聴くことが必要なんじゃないだろうか?
そこに一番必要なものはひょっとしたら「嗅覚」なのかもしれない。
誰かが作った流行が本当に好きかどうかを嗅ぎ分ける「嗅覚」が。

僕は何にしても、その本質が見たい。
もちろんたまにはブレてしまうけれど、それでもいつも真摯に思っているんだ。

最後に今日知った、心に残った文章を。


”私の姿がどこかおかしいのは事実だ
しかし私を咎めることは神を咎めることだ
もし私が自分を創りなおすことが出来たならば
私はあなたを落胆させはしないだろう

もし私が巨大で塔に触れることが出来たとしても
あるいは手のひらで海を掴むことが出来たとしても
私は精神によって計られるべきである
精神こそが、人間のもの差しなのだから”

― ジョセフ・メリック 「エレファントマン」

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